ニーショット・ファッション・スタイル

最近、やっと「源氏物語」を完読しました。「源氏物語」はおもしろそうだから読むのではなく、日本最古の恋愛小説だということで、日本人なら生きているうちに読むべきものと思って読みました。映画化もされており、前半部分を知っている方は多いと思いますが、ラストがどうなっているかは、本を読んで見なければわかりません。古文のまま読めるとよいのでしょうが、理解しやすいように田辺聖子著の現代語訳「新源氏物語」上中下全3巻を読みました。
平安貴族が優雅に暮らしていたのではなく、まじめに役所で仕事して、手紙は和歌、漢詩を作り、踊りと楽器は趣味ではなく国の行事として練習し、司馬遷の「史記」を引用して相手を批判するなんて記載もあり、教養を要求されるので勉学に励んでいたことがわかります。ラストは光源氏も年を取り、最後に苦渋を味わうことになるのですが、これは「源氏物語」を最後まで読めば、わかります。
「源氏物語」には当時の貴族の服装についての記載されており、当時の服装の資料にもなっているのでしょう。それで、平安時代のファッションについてGoogle検索してみましたので、以下に女性のファッションについてご紹介します（参照サイトは画像にリンク）。


平安時代の貴族の服装と言えば、「十二単（じゅうにひとえ）」がすぐに思いつきます。本当に十二枚着ていたのか、という疑問もあります。基本は唐衣(からぎぬ)・表着(うはぎ) ・打衣(うちぎぬ)・五衣（いつつぎぬ）・単衣（ひとえ）・長袴（ながばかま）・裳（も）などです。正式には「五衣唐衣裳（ごからぎぬいしょう）」という名称です。下に長袴をはき、腰に裳を付けて後ろに垂らせば出来上がりです。


平安時代のモテはファッションで決まる。「十二」というのは「たくさん重ね着」と捉える。女房たち自身が男性とお近づきになりたい場合だけでなく、「ここの女房たちはセンスがいいな」と思ってもらうことにより、主人であるお姫様の評判を高めるという点も重要でした。


十二単だけではない。小袿、細長、壺装束…平安時代の女性の装束あれこれ


平安時代の貴族 女性の装束、小袿（こうちぎ）： 晴れ装束から唐衣・裳を省いて小袿を着る、夏は袿の代わりに薄物の単（ひとえ）を着る。


公家女子細長：細長には諸説があり、また細長という名称であっても同一の形状ではない。ここでは年若い女子の公（おおやけ）ではなく私の晴れ着として用いられた姿とした。即ち上から細長、小袿、単を着け濃きの袴をはいている。


平安時代の服装：女房装束の着用順序、1.緋色(ひいろ，紅色)の長袴をはく。2.単(ひとえ)を着る。3.単の上に袿(うちき) と打衣(うちぎ)を着，表着(うわぎ)を着る。 4.最後に唐衣(からぎぬ)を着し，襟を折り返す。裳(も)を背後に垂らす。 5.畳紙(たとうがみ)を懐にいれ，手には衵扇(あこめおうぎ，檜の薄板39枚でつくられている)を持つ。


平安装束：結婚の儀に臨む皇太子明仁親王（黄丹袍）と正田美智子（唐衣裳装束）

最後は上皇上皇后両陛下の結婚当時の写真でしめました。


退位された上皇陛下は上皇陛下、明仁上皇、明仁上皇陛下と言い、「諡」（おくりな＝崩御後の追号）の「平成天皇」と言わないように注意しましょう。

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